三島鞄製作所|島根県大田市の自宅工房にてレザーアイテムを作っています。


オーダーを受けて売る


知人や友人に見てもらうのその後です。

では、いよいよ販売へ…。
まずは「オーダーを受けて売る」話です。

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「レザークラフトやってるよ」「これ自分で作ったんだ」と、知人・友人に見てもらったりしていると、そのうち、「僕にも作って」という依頼が来ることも…。
そして、そういう依頼は大抵、「同じものを作って」という依頼ではなく、「ここはこうしてあそこはああして…」というオリジナルな作品の依頼です。
ハンドメイドですから、そういう面をお客様が求めてくることが多いです。しかも、依頼する側は、ちょこっと変えることはたいして大変ではないと思っていますし、既製品と同じ値段で作ってもらえると思っている方も…(笑)。
また、お客様の中には、既にお客様自身が持っているもの(使っているもの、高級なブランド品だったりする)をベースにちょこっとデザインを変えて…みたいなオーダーをなさる方も少なくありません。
さて…どうしましょうか。大変な悩みどころです。
オーダーメイドってそんなに簡単な話ではないんですよね(~_~;)

セミオーダーのように、既存の製品をベースに色や素材・金具・ポケットの配置等を変える…というものならそんなに難しくはないですが、それでも悩むことはあります。実際に形にしてみなければわからない部分が含まれることがあるからです。
フルオーダーであればなおさら悩みます。
お客様のイメージを形にする作業ですから、お客様のこだわりが強ければ強いほど、これでいいんだろうか!?と不安がつきまといます。その不安を振り払うために、お客様と何度も打ち合わせたり、説明したり…を何度も重ねて、作っていきます。
お客様が思い描いた理想の物が、必ずしも1度で生みだされるとは限らず、フルオーダーでは、デザイン→設計→型紙製作→試作→修正…という手間がかかります。
どうしても、コストアップは避けられません。

しかし、あなたの作品を見て、欲しいといってくださったお客様、非常に有難い存在で大切にしたいです。できるだけご希望の品を作りたい!

そのために、もし、オーダー受注販売をしていくつもりならば、あらかじめオーダーに関するルール・条件を決めておくことをおすすめします。
主な例は、以下の通りです。
(1)できること、できないこと
(2)打ち合わせのこと
(3)費用のこと
(4)その他

(1)できること・できないこと
 技量や環境により、できること、できないことがあります。
 なんでも可能だと思っているお客様に対しては、重要なポイントを絞っていただくこともあります。双方にギャップがあるかもしれないことを丁寧にお伝えします。

(2)打ち合わせのこと
 時には、2回、3回と打ち合わせを重ねて製作します。余裕をもった納期をお願いします。

(3)費用のこと
 オーダーメイドには。「作る」「作り出す」というプロセスがあります。お客様のこだわりを取り入れることが可能な半面、費用もかかります。
 見積もり費用を要求するかどうか。…大概、見積もり費用は無料なことが多いですが、完成品代金にオーダー料を含めます。それをいくらにするか。

(4)その他諸々
・見積もりの有効期限
・オーダーに関するデザインの知的財産はどちらに帰属するか。
・キャンセルや返品について

後々のトラブルを避けるために決めておいた方が良いでしょう。

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…といっても、クラフトし始めの頃はそんなこと言っていられないことが多いとは思います^_^;
特に費用については、なかなか請求しづらいですよね。大手さんとかですと、既製品の3倍以上の価格をつけておられますが…。
できるところから、少しずつやっていきましょうね〜♪

↓私の憧れの、手作り鞄工房HERZ(ヘルツ)のポルコロッソさんです。
受注を受けてから職人がひとつひとつ製作し、発送…だから、色が選べますし、サイズが選べたりもするし、刻印も打ってもらえたりします…^m^ 「セミオーダー」な価格で、広いラインナップ…素敵です。
↓色が選べます!「コンパクト名刺入れ」手作り鞄工房HERZ(ヘルツ)税込5040円


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そうそう、オーダーメイド依頼と並んで多いのは、お客様がおもちの革製品のリペア(修理)依頼です。…特にブランド品のリペア依頼(汗)。
これは悩みますね…。
そもそも、高級ブランド品を正規に購入していれば、そのブランドメーカーがリペア保証をしていたりするので、そこと相談していただく…というのが本当は良いと思います。高い金額の中にはその保証もふくまれているわけですから…。
保証期間が過ぎたものなどを持って来られた場合、やはりこれはムリだな…という場合は多々あります。
ブランド独自の素材の再入手や、特殊な金具の加工・修理等、できないこともあります。
そういう場合はお断りするしかありません。

かなり多くの人とお話ししていて思うことですが。
「革製品は永遠に使えるもの」「革製品は一生もの」というイメージが広くあるのだと思います。
しかし、実は、私はそう思っていません。
もちろん、素材として、非常に丈夫であり使い方次第で長持ちする…それはその通りなのですが、なんでもかんでも「壊れたり汚れたりしても直せる」というわけではありませんし、「永遠なもの」などではないと思っています。←すみません、異論あるかもしれませんが、私の意見です。

金属もそうですが、革も、薄いもの・細いものはより脆いです。
金属だって、引っ張ったりたたいたりすれば伸びますし、ちぎれます。革もいわんやです。
そして、伸びたりちぎれた革は、金属のようには戻せません。
汚れたものは基本的には汚れたままです。汚れを取り除く、というリペアはありますけど。染み込んだもの、カビの生えたものを元に戻すのは至難です。
革製品というのは、大事にケアしながら使うことで自らの身体になじむものとなり長持ちします。
汚れたその汚れも愛おしく使うことで「味」に変わります。
染めた色が褪せたり、表面が傷つくことにより剥げたりするのも、革色が自然と変化していくことも、避けられない現象ですから、そこはどうにか受け入れていただきたいです。

大事に大事に使っても、全てのものはいつかは朽ちてしまいます。人・生き物と同じです。諸行無常の理なのです。←ブッダの教えのようです(笑)
…でも、その通り、変わらないものは世の中には存在せず、限りのあるものだからこそ大事にしたいと感じるのではないかなぁ…と思います。「執着心」から離れたときに心の平安が訪れるのです。←ブッダの教え、そのまま!!(笑)
失うことを恐れずに素直に受け入れ、物事に感謝し、煩悩を取り除いていきましょう(^_^;)

そうそう、「リペア」ですが、可能なものは受けるのですが、不可能もあります。
元に戻せないので、形・デザインを変えて使えるようにする「カスタム」加工は可能なことがあります。
お客様とよく相談しましょう。

↓カスタム例
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↓カスタム中
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↓カスタム後
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とにかくまた使えるようにしてほしいというご依頼でしたので、「使えるように」しました。
リペアの専門職人さんであれば、まず変形した形を元に戻したり…といったこともされたり、もっと上手にお直しになるのでしょうが…(^_^;)

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